ストックフォトを始めようとすると、最初に迷うのが投稿先です。
Adobe Stockがいいのか。PIXTAがいいのか。両方へ出すべきなのか。名前を聞いたことがあるサービスほど、なんとなく比較して決めたくなります。
ただ、2026年時点でこの比較はかなり前提が変わりました。特にAI画像を使ってストックフォトを始めたい人は、昔の「売れやすいサイト比較」だけで判断すると危ないです。投稿できる素材、審査で見られる点、販売停止の扱いがサービスごとに違うからです。
私自身も、ストックフォトを始めたころは投稿先を広げればチャンスも増えると思っていました。でも、AI画像を大量に作れるようになってからは、販売先を増やすより先に「そのサービスの現在のルールに合っているか」を見るようになりました。ここを外すと、投稿作業そのものが無駄になりやすいです。
この記事では、Adobe StockとPIXTAを、初心者が最初に見るべき順番で比較します。結論を先に言うと、AI生成画像を主力にするならAdobe Stockを軸に考えるのが現実的です。一方で、撮影写真や国内向け素材を出したい人にとって、PIXTAを完全に外す必要はありません。
2026年は「投稿できるか」を最初に見る
Adobe StockとPIXTAを比べるとき、報酬率、販売単価、審査期間、検索の強さを先に見たくなります。もちろん大事です。ただ、AI画像を使うなら、最初に見るべきなのは「その素材を今投稿できるか」です。
Adobe Stockは、生成AIコンテンツ向けの公式ガイドラインを出しています。2026年6月時点のAdobe公式情報では、生成AIで作成したコンテンツは生成AIとして明示し、権利、人物・物件、タイトル、キーワード、類似作品、品質を確認して投稿する必要があります。写真・イラスト・ベクターの標準コンテンツは報酬率33%、動画は35%という整理も公式に示されています。

一方、PIXTAは2026年4月14日にAI生成画像・動画素材の取り扱い停止を案内しました。新規審査申請の受け入れ終了は2026年4月20日、販売中のAI生成コンテンツの販売停止は2026年5月22日とされています。さらに、プロンプトだけで生成したものやImage to ImageでAIが造形を生成・変換したものは、販売・投稿不可の範囲として整理されています。
AI画像で始めるならAdobe Stockを先に覚える
AI画像を使ってストックフォトを始めたいなら、最初に覚える投稿先はAdobe Stockが現実的です。理由は、AI生成コンテンツを扱う前提の公式ルールがあり、投稿時に確認すべき項目を整理しやすいからです。
ただし、Adobe Stockなら簡単に稼げるという意味ではありません。生成AIチェック、人物や物件の扱い、プロンプトに入れてはいけない固有名詞、似た画像の出しすぎ、タイトルとキーワードの正確さなど、見るべきことは多いです。初心者ほど「投稿できる」と「通りやすい」と「売れやすい」を分けて考えた方がいいです。
Pluslogでは、AI画像を軸にストックフォトを続けてきました。数を出せることは強みですが、数だけでは残りません。似た構図を増やしすぎない、審査落ちの理由を分ける、売れたテーマを次の制作へ戻す。こうした運用を続けるなら、まず1つの販売先で投稿から審査、販売、振り返りまでの流れを覚える方が早いです。
Adobe Stockの投稿ルールは、Adobe StockのAI画像投稿ルールでも詳しく整理しています。最初の比較では、報酬率の数字だけでなく、どんな画像を作ると落ちやすいのか、どの情報をメタデータへ入れるのかまでセットで見るのがおすすめです。
PIXTAは撮影写真と国内向け素材で見る
PIXTAはAI画像中心の投稿先としては、以前と同じ見方ができません。AI生成コンテンツの受け入れ停止と販売停止があるため、AI画像を大量に投稿して副業収入を作る場所として考えるのは難しくなっています。
それでも、PIXTAを比較から外していいとは言い切れません。PIXTAは日本国内の素材需要に強く、日本語の文脈に合う写真、地域、学校、行事、暮らし、ビジネスシーンなどでは候補になります。自分で撮影した写真や、AI生成ではない制作物を出すなら、Adobe Stockとは違う役割を持たせられます。
ここで大事なのは、PIXTAを「Adobe Stockより稼げるか」で単純比較しないことです。撮影写真を国内向けに出す場所として見るのか。AI画像中心の運用からは外すのか。補助的なAI加工がどこまで許容されるのか。公式ガイドラインを読んだうえで、自分の制作方法と合わせて判断します。
PIXTAのAI素材停止については、PIXTAがAI生成素材の投稿・販売を停止した話で、収入源を失った側の感覚も含めて書いています。比較するときは、サービスの良し悪しだけでなく、ルール変更で収益源が止まるリスクも見ておきたいところです。
初心者が比べる順番は5つでいい
初心者がAdobe StockとPIXTAを比べるなら、細かい手数料や検索仕様から入るより、次の5つだけ先に見れば十分です。
- 自分の素材が投稿可能か
- AI画像と撮影写真のどちらを主力にするか
- 海外向けと国内向けのどちらに寄せるか
- 審査、タイトル、キーワード付けを続けられるか
- 少量投稿して反応を記録できるか
この順番にすると、「なんとなく有名だから」「単価が高そうだから」という選び方になりにくいです。ストックフォトは、投稿先の知名度だけで収益が決まるわけではありません。自分の素材がその場所で求められているか、審査ルールに合っているか、投稿後に改善を続けられるかで変わります。

たとえばAI画像を作るのが得意で、英語タイトルやキーワードも少しずつ覚えられるなら、Adobe Stockを先に試す価値があります。逆に、地域行事、学校、季節の日本らしい写真を自分で撮れるなら、PIXTAも候補に入ります。どちらも中途半端に始めるより、まず1つに絞って投稿作業を一周した方が学びは大きいです。
比較表より先に、自分の素材を分ける
Adobe StockとPIXTAの比較表を見る前に、自分がこれから出す素材を3つに分けると判断しやすくなります。AI生成画像、撮影写真、AIを補助的に使った加工済み写真です。この3つを混ぜたまま「どっちがおすすめか」を考えると、答えがぼやけます。
AI生成画像は、投稿可否と生成AIラベル、権利確認、類似作品の出しすぎを最初に見ます。撮影写真は、国内向けの具体的な需要、季節行事、人物や建物の権利、タグ付けのしやすさを見ます。AIを補助的に使った写真は、どこまでが補正で、どこからが生成・改変に当たるのかを公式ガイドラインで確認します。
初心者ほど、販売先を比較する前に「自分の素材がどの箱に入るか」を決めた方が失敗しにくいです。AI画像なのに撮影写真向けの販売先を主戦場にすると、投稿前提でつまずきます。逆に、撮影写真を持っているのにAI画像の大量投稿だけを前提にすると、自分の強みを見落とします。
私なら、最初の1か月は販売先を増やすより、素材タイプを1つに絞って記録します。AI画像なら、作成テーマ、審査結果、販売数、報酬、キーワードの反応。撮影写真なら、撮影ジャンル、季節性、国内需要、審査の指摘。この記録があると、次に販売先を広げるときも「なんとなく」ではなく、自分のデータで判断できます。
報酬率だけで選ぶと見落とすこと
Adobe Stockの報酬率は、公式情報では写真・イラスト・ベクターが33%、動画が35%です。この数字だけ見ると分かりやすいのですが、実際の副業収入は報酬率だけでは決まりません。
購入者の契約プラン、素材の種類、販売単価、為替、販売件数、投稿数、審査通過率、売れ続けるテーマを増やせるか。これらが重なって、初めて月の収入になります。1枚あたりの報酬が高く見えても、投稿できる素材が少ない、審査で止まる、売れるテーマに寄せられないなら伸びにくいです。
私は、ストックフォト副業では「単価」よりも「継続して検証できる場所か」を重く見ています。毎月の売上、ダウンロード数、売れたテーマ、落ちたテーマを見て、次の制作へ戻せるか。ここまでできる場所でないと、初心者は続けにくいです。
Adobe Stockの報酬については、Adobe Stockの報酬率で別に整理しています。この記事では、報酬率を販売先選びの一部として扱い、最終判断は投稿可否と続けやすさまで含めて見る、という位置づけにします。
両方やるより、まず1つで検証する
最初からAdobe StockとPIXTAの両方へ全力投稿するのは、初心者にはあまりおすすめしません。理由は単純で、投稿作業の学習コストが増えるからです。
ストックフォトは、画像を作るだけでは終わりません。タイトルを付ける、キーワードを入れる、カテゴリーを選ぶ、審査結果を見る、落ちた理由を分ける、売れた素材を記録する。これをサービスごとに覚える必要があります。最初から複数サイトへ広げると、どの作業が効いたのか分かりにくくなります。
私なら、AI画像で始める人にはまずAdobe Stockをすすめます。そこで30枚、100枚、300枚と少しずつ投稿し、審査と売上の反応を見る。撮影写真も持っている人は、その後にPIXTAを試して、国内向け写真の反応を見る。この順番の方が、比較が自分のデータになります。
ストックフォトは、誰かの成功例を読んだだけでは自分に合う販売先が分かりません。画像の作り方、撮影できる場所、使える時間、英語への抵抗感、メタデータ作業の得意不得意で変わります。だから最初の目的は、いきなり大きく稼ぐことより「自分が続けられる流れを見つけること」に置いた方がいいです。
Adobe StockとPIXTAの使い分け
最後に、今の前提で使い分けを整理します。
- AI画像を主力にするなら、Adobe Stockを先に覚える
- 撮影写真や国内向け素材を出すなら、PIXTAも候補にする
- PIXTAへAI生成素材を出す前提では考えない
- 報酬率だけでなく、投稿可能性、審査、継続記録を比べる
- 最初は1つに絞り、少量投稿で自分の反応データを作る
Adobe StockとPIXTAは、どちらが絶対に上というより、素材タイプによって役割が違います。AI素材で始めるならAdobe Stock。自分で撮影した日本向け素材を持っているならPIXTAも検討。この分け方をしておくと、ルール変更にも振り回されにくくなります。
最初から完璧な販売先を選ぶ必要はありません。まずは現在の公式ルールを確認し、少量で投稿し、審査と売上の反応を見る。ストックフォト副業は、その小さな検証を積み上げた先でようやく自分の向き不向きが見えてきます。
次に読むおすすめ記事
次に読む記事は、販売先の検索対策、ストックフォト副業の始め方、売れる写真の見つけ方に分けました。この記事では投稿先の選び方を整理したので、次は「どんな素材をどう出すか」に進むと判断しやすくなります。
まず検索対策の記事では、Adobe StockとPIXTAの検索アルゴリズムを、公式に分かることと外からは推測になることに分けています。投稿先を決めたあとに、タイトルやキーワードをどう考えるかを確認する流れです。始め方ロードマップは、AI時代に後発で始める人向けに、ジャンル選び、選別、投稿、継続の順番を整理しています。売れる写真の記事は、撮影写真をPIXTAも含めて考えたい人に向いています。
販売先を選んだだけでは、ストックフォト副業は進みません。投稿先、素材テーマ、審査、メタデータ、振り返りをつなげて初めて、次に何を作るかが見えてきます。ここまで読んだら、次は自分の素材タイプに近い記事から読めば十分です。迷う場合は、まず10〜30枚だけ試して記録を残すところから始めると、比較が自分ごとになります。



