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RunwayのUnlimitedモード廃止は想像以上の痛手だった。生成動画制作を当面休止します

Runwayの作り放題終了と生成動画制作休止を伝えるアイキャッチ

生成AI動画を作る環境として、私はRunwayのUnlimitedプランにかなり頼っていました。

理由は単純で、Explore Modeを使えば、速度はゆっくりでもクレジット残量を気にせず試せたからです。生成動画は一発で使えるものが出ることの方が少なく、何度も外して、たまに当たりを拾う制作です。そこに「作り放題に近い逃げ道」があることは、想像以上に大きな意味がありました。

ところがRunwayは、Unlimitedプランを段階的に終了し、新しいMaxプランへ移行すると案内しています。Maxは月9,500クレジットを使える重い利用者向けのプランですが、UnlimitedにあったExplore Modeは使えません。

数字だけを見れば、9,500クレジットはかなり多く見えます。でも、ストック素材として生成動画を作ってきた立場では、これはかなり厳しい変更です。私の場合、当面は生成動画の新規制作を休止し、生成画像を中心に戻す判断をしました。

目次

RunwayのUnlimitedプランはMaxへ移行する

Runway公式ヘルプでは、2026年6月1日にMaxプランを導入し、Unlimitedプランを段階的に廃止すると案内されています。既存のUnlimitedユーザーは2026年8月31日まで現在のプランを利用でき、月額ユーザーは2026年9月1日に同じ月額95ドルでMaxへ自動移行する流れです。

ここで大事なのは、単なるプラン名の変更ではないことです。Unlimitedプランには、毎月2,250クレジットに加えて、Explore Modeという低速の無制限生成モードがありました。混雑時には待つ必要があり、同時生成数にも制限がありましたが、クレジットを消費せずに生成できることが最大の価値でした。

Maxプランでは月9,500クレジットになり、未使用分は1か月分まで繰り越せます。速度や予測しやすさを重視する人には、たしかに分かりやすいプランです。クライアントワークのように、納期があり、待ち時間を減らしたい制作には合いやすいと思います。

ただ、私が必要としていたのは高速化ではありませんでした。必要だったのは、失敗しても試し続けられる余白です。Maxはクレジット制としては強化されていますが、Unlimitedの後継というより、制作思想が変わった別プランに近いと感じています。

Runway UnlimitedのExplore ModeからMaxの9500クレジット制へ移行する図解

9,500クレジットでも生成動画ではすぐ減る

Runwayの公式ヘルプでは、Gen-4.5は生成動画1秒あたり12クレジットと説明されています。つまり、5秒なら60クレジット、10秒なら120クレジットです。Gen-4も5秒で60クレジット、10秒で120クレジット。比較的軽いGen-4 Turboでも、公式のプラン比較ではMaxの9,500クレジットで約1,900秒分という扱いになっています。

単純計算では、9,500クレジットをすべてGen-4.5の5秒動画に使うと、約158本生成できます。ここだけ見ると「十分では」と思うかもしれません。実際、趣味で少し試すだけならかなり遊べる数字です。

でも、ストック素材として販売できる動画を作る場合は話が変わります。生成AI動画は、1回の出力でそのまま使えるものが出るとは限りません。人物の顔が崩れる、手足の動きが不自然になる、カメラが意図しない方向へ流れる、途中で被写体が別物になる。こうした失敗は普通に起きます。

しかも、失敗作にも同じようにクレジットがかかります。10回試して1本も使えないこともあります。20回試して、ようやく「審査に出せるかもしれない」くらいの素材が出ることもあります。5秒の動画を20回試せば、それだけで1,200クレジットです。9,500クレジットが多く見えても、失敗前提の動画制作では安心できる量ではありません。

生成動画は、完成品だけでなく失敗作にもコストが乗ります。 ここが生成画像よりも重く、クレジット制で採算を見にくい部分です。

Unlimitedの価値は「失敗できること」だった

UnlimitedプランのExplore Modeは、単に大量生成できる機能ではありませんでした。私にとっては、失敗を許容できる制作環境でした。

生成AIの制作では、完成品だけでなく、失敗を見ながらモデルの癖をつかむ時間が大事です。同じ素材でも、プロンプトの順番、カメラ指定、動きの強さ、参照画像の選び方で結果が変わります。特に動画は、画像よりも偶然性が強く、狙って安定させるまでに回数が必要です。

Explore Modeなら、速度が遅くても「もう一回試そう」と思えました。待ち時間はあっても、クレジット残量を見て手が止まることは少なかったからです。結果として、良いプロンプトや使えるテーマを探す実験がしやすくなっていました。

Maxでは、この心理的な余白がなくなります。生成ボタンを押すたびに残量が減り、失敗したらまた同じだけ減る。そうなると、試行錯誤そのものを絞るようになります。動画制作では、この「試せないこと」がかなり痛いです。

5秒動画で60クレジットを消費し失敗作にもコストがかかる生成動画の図解

ストック動画として見ると採算が読みづらい

私は生成動画を、単なる趣味ではなくストック素材の一部として見ていました。作った動画を投稿し、審査に通し、売れる可能性のあるポートフォリオとして積み上げる。その前提なら、生成コストと回収見込みを見ないといけません。

ストック素材は、投稿した瞬間に売上が立つわけではありません。審査に落ちることもありますし、審査に通っても売れない素材は普通にあります。売れたとしても、1本ごとの収益はテーマや販売サイト、購入形態によって変わります。つまり、制作時点では回収できるか分からないものに先にコストをかけることになります。

Unlimited時代は、生成回数にかかる直接コストを抑えながら、時間で選別する感覚でした。Maxでは、選別の前段階でクレジットが減っていきます。良い動画を作るための実験そのものが有料化されるので、売上規模がまだ大きくない段階ではかなり慎重になります。

生成画像であれば、まだリカバリーしやすい面があります。1枚あたりの消費が動画より軽く、作業の検証も早いからです。実際、私は今後しばらく、生成画像と既存のストックフォト運用に寄せるつもりです。生成AIを使ったストックフォト全体の考え方は、ストックフォトとは?副業で稼ぐ流れと私が「生成AI」を使う理由でも整理しています。

PIXTAのAI投稿停止よりも制作面の影響が大きい

少し前に、PIXTAがAI生成素材の新規投稿や販売を停止したことも大きな変化でした。ただ、私の感覚では、今回のRunway Unlimited廃止の方が制作面の痛みは大きいです。

PIXTAの変更は、販売先が一つ減る問題でした。もちろん月3万〜5万円規模の収入源を失うのは痛いです。それでも、Adobe Stockなど別の販売先に制作物を回すことはできます。投稿先が変わるだけなら、まだ戦い方を変える余地があります。

一方、Runwayの変更は、作品を作るための環境そのものに関わります。採算が合う形で動画を作れないなら、そもそも投稿する素材を増やせません。販売先の問題ではなく、制作ラインの問題です。

主要サイトのAI素材ルールも変わり続けています。たとえば、Shutterstockはコントリビューターによる生成AI画像の投稿を受け付けていません。詳しくはShutterstockは生成AI画像を投稿できる?で整理しています。販売先だけでなく、制作ツールと投稿先の両方を見ながら動く必要があります。

当面は生成動画を休止し、生成画像に集中する

今回の変更を受けて、私は当面のあいだ生成動画の新規制作を休止します。完全にやめると決めたわけではありませんが、今の料金体系と品質の安定度では、積極的に作り続ける判断はしにくいです。

今後見るポイントは3つあります。1つ目は、Runway以外に作り放題に近い動画生成環境が出るか。2つ目は、動画生成モデルの品質が上がり、少ない試行回数でも安定して使える素材が出るようになるか。3つ目は、動画素材の売上が、クレジット制でも回収できる水準まで伸びるかです。

今のところ、生成動画を止めても売上全体がすぐ大きく落ちる状況ではありません。生成画像と、これまで登録してきた既存素材があるからです。ただ、新作動画を増やせない影響は、数か月後や1年後に出てくる可能性があります。ここは販売状況を見ながら判断します。

Adobe Stockに生成AI素材を出す場合も、商用利用や権利、申告ルールを雑に扱うわけにはいきません。動画を休む間も、生成画像のルール確認は続けます。Adobe StockのAI画像まわりは、Adobe StockのAI画像は商用利用できる?でも整理しています。

まとめ:作り放題がなくなると、動画制作の前提が変わる

RunwayのMaxプランは、月9,500クレジットを使える強いプランです。高速に、計画的に、決まった量を作る人には合うと思います。公式にも、重い利用者向けの新しいプランとして位置づけられています。

ただ、私がUnlimitedに求めていた価値は、速度ではなく失敗できることでした。生成動画は、失敗を重ねながら当たりを探す制作です。Explore Modeがなくなり、すべてがクレジット消費になると、試行錯誤の前提が変わります。

そのため、しばらくは生成動画を休止し、生成画像と既存ストック素材の運用に集中します。動画生成の料金が下がるか、品質が安定するか、別の作り放題に近い環境が出てくるか。そこを見ながら、再開するかどうかを判断するつもりです。

確認した公式情報

この記事では、2026年7月17日時点でRunwayの公式ヘルプと料金ページを確認しました。プラン内容、移行日、Explore Modeの扱い、クレジット消費は変わる可能性があるため、実際に契約や継続判断をする前には最新の公式ページを確認してください。

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