生成AIを使ったストックフォト販売を調べていると、「ShutterstockでもAI画像を販売できる」といった情報を見かけることがあります。
たしかに、Shutterstockは生成AIと無関係な会社ではありません。むしろ、AI画像生成サービスやAI関連の取り組みを積極的に進めています。
ただし、ここで混乱しやすいポイントがあります。
2026年7月時点で、Shutterstockはコントリビューターによる生成AIコンテンツの投稿を受け付けていません。
つまり、Shutterstock内にAI機能があることと、自分が外部の生成AIで作った画像を投稿できることは別の話です。
Shutterstockは生成AI画像の投稿を認めていない
Shutterstockのコントリビューター向け公式ヘルプでは、AI生成コンテンツについて、コントリビューターからの投稿を受け付けない方針が説明されています。
ここでいうAI生成コンテンツは、外部の画像生成AIなどを使って作った作品のことです。
- Midjourneyで作った画像
- Stable Diffusionで作った画像
- Leonardo.Aiで作った画像
- DALL-Eなどで作った画像
- その他の画像生成AIで作った画像
画像生成サービス側で商用利用が認められていたとしても、それだけでShutterstockへ投稿できるわけではありません。
ここは本当に大事です。生成AIサービスの規約と、ストックフォトサイト側の投稿ルールは別です。
なぜ「ShutterstockはAI画像OK」と誤解されるのか
誤解が生まれやすい理由は、Shutterstock自身が生成AIサービスを提供しているからです。
ShutterstockはOpenAIなどとの提携を進め、自社サービス内でAI画像生成機能を提供しています。そのため、「Shutterstockは生成AIに対応している」という情報だけを見ると、コントリビューターも自由にAI画像を投稿できるように感じてしまいます。
でも、実際には次の2つは分けて考える必要があります。
- Shutterstockが用意したAI機能で画像を生成・利用すること
- 外部の生成AIで作った画像をコントリビューターとして投稿すること
前者はShutterstock側が提供するサービスです。後者は、現在の公式方針では受け付けられていません。
一見すると矛盾しているように見えますが、Shutterstockの中では明確に区別されています。

「昔は投稿できた」という情報はどう見るべきか
生成AIが広く使われ始めた2022年頃には、各ストックサイトのルールがまだ整っていない時期がありました。
そのため、AI生成画像が掲載されていた例や、古いブログ記事で「ShutterstockでもAI画像を販売できる」と紹介されているケースがあります。
ただし、それを見て「今も投稿できる」と判断するのは危険です。
正確には、生成AIの初期にはルールが十分に明確でない時期があり、実際に掲載された作品もあった。しかし、その後はコントリビューターからAI生成コンテンツを受け付けない方針が明確になった、と見る方が安全です。
特に生成AI関連のルールは変わりやすいです。古いYouTube動画やブログ記事ではなく、投稿前に公式ヘルプを確認する必要があります。
ShutterstockがAI生成画像を受け付けない理由
Shutterstockが外部AI生成コンテンツを受け付けない理由として大きいのは、権利関係です。
ストックフォトに作品を投稿する場合、投稿者はその作品に必要な権利を持っている必要があります。写真なら自分で撮影したのか、人物や建物の許諾は取れているのか。イラストなら自分で制作したのか。こうした確認が必要です。
一方で、外部の生成AIは、どのような学習データで作られているのか、学習元の権利がどう処理されているのか、投稿者が生成物の知的財産権をどこまで証明できるのかが分かりにくいです。
Shutterstockは、外部AIで作られた作品について、投稿者が権利を証明できるかという点を重く見ています。
これは、ストックフォトを長く運用するうえではかなり重要です。審査をすり抜けるかどうかではなく、公式ルールに沿って安全にアカウントを守ることの方が大事です。
Shutterstockは生成AIそのものに反対しているわけではない
注意したいのは、Shutterstockが生成AIそのものを否定しているわけではないことです。
むしろ、ShutterstockはAI画像生成機能を提供し、OpenAIなどとの提携やContributor Fundの仕組みも用意しています。
Shutterstockの考え方を簡単にまとめると、外部AIで作られた権利関係を確認しにくい作品は受け付けない。一方で、自社がデータや報酬の仕組みを管理できるAIサービスは提供する、という方向性です。
つまり、「AIは禁止」ではなく、「Shutterstockが管理できる範囲のAI活用」と「コントリビューターが外部AIで作った画像の投稿」を分けているということです。
AIで少し加工した画像なら投稿できるのか
判断が難しいのが、AIを一部だけ使った作品です。
- 写真の背景を生成AIで作り直す
- 画像の一部を生成AIで追加する
- 生成塗りつぶしで被写体や物を加える
- AI画像をPhotoshopで大幅に加工する
- AI画像をトレースしてベクター化する
元の写真を自分で撮っていたとしても、主要な部分が生成AIによって作られている場合は注意が必要です。
また、AI生成画像を加工したり、ベクター化したりしても、元がAI生成であることは変わりません。
「少し手を加えれば人間が作った作品として投稿できる」という考え方は危険です。Shutterstockに投稿するなら、その作品の権利を自分が説明できるかを基準に考えるべきです。
投稿するとどうなるのか
生成AI作品を投稿した場合、審査で却下される可能性があります。
ただ、本当に怖いのは「審査に通るかどうか」だけで判断してしまうことです。
見た目ではAI画像だと分かりにくい作品も増えています。仮に一度登録できたとしても、それは公式に許可されたことを意味しません。後から削除されたり、アカウント上の問題につながったりする可能性も考えるべきです。
ストックフォトは長く続ける副業です。短期的に作品を登録できるかより、公式ルールを守ってアカウントを安全に育てることの方が重要です。
Adobe StockやPIXTAと混同しない
ストックフォトサイトごとに、生成AI作品の扱いは違います。
Adobe Stockのように、条件付きでAI画像の投稿を認めているサービスもあります。一方で、Shutterstockのように、コントリビューターからのAI生成コンテンツを受け付けていないサービスもあります。
Adobe StockにAI画像を投稿する場合の注意点は、Adobe StockでAI画像を投稿するときの注意点で整理しています。
また、どの販売サイトから始めるか迷う場合は、Adobe StockとPIXTAの比較記事も参考になります。
大事なのは、「どこかのサイトで投稿できるから、Shutterstockでも投稿できる」と考えないことです。投稿先ごとに、最新の公式ルールを見る必要があります。

公式情報で確認したポイント
この記事では、2026年7月13日時点でShutterstockのコントリビューター向け公式ヘルプを確認しました。公式ヘルプでは、AI生成コンテンツに関する方針、AI Image Generator、Contributor Fund、データライセンスの考え方が説明されています。
- Content Policy Updates: AI-generated Content
- AI-generated Content on Shutterstock: Contributor FAQ
- Shutterstock Data Licensing and the Contributor Fund
まとめ:Shutterstockは生成AI画像を投稿できない
現在のShutterstockでは、コントリビューターが外部の生成AIで作った画像を投稿することはできません。
Shutterstock自身がAI画像生成サービスを提供しているため混乱しやすいですが、それは外部AIで作った作品を自由に投稿できるという意味ではありません。
- ShutterstockはAI関連サービスを提供している
- Shutterstock内でAI画像生成機能を使える
- しかし、コントリビューターが外部AI画像を投稿することはできない
- 商用利用可能なAIツールで作っても、Shutterstock側の投稿可否は別問題
- Adobe StockやPIXTAなど、他サイトのルールと混同しない
生成AI作品を販売したいなら、サイト名や古い情報だけで判断せず、必ず投稿先の最新ルールを確認する。これがアカウントを守るうえで一番大事だと思います。
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