2025年末時点の資産を棚卸ししました。
私は、いわゆる準富裕層の水準に入っています。ただ、資産額そのものを大きく見せたいわけではありません。むしろ年末に見たいのは、増えたか減ったかだけでなく、現金、株式、投資信託、住宅関連のお金、今後の支出が自分の性格と暮らしに合っているかです。
2025年末の比率は、現金49.3%、株式36.9%、投資信託13.5%、ポイント・マイル0.3%でした。現金がかなり厚い構成です。投資効率だけで見れば、もっとリスク資産へ寄せた方が合理的に見えるかもしれません。それでも、私にとっては安心して本業、副業、家づくりを続けるための余白でもあります。
この記事では、2025年末の資産棚卸しをもとに、準富裕層を目指す会社員が年1回だけでも確認したい項目を整理します。特定の商品をすすめる記事ではありません。投資判断は、自分の家計、リスク許容度、制度の最新情報を確認して決めてください。
2025年末の資産構成は現金49.3%
今回の棚卸しで最初に目立ったのは、現金比率の高さです。2025年末時点では、現金49.3%、株式36.9%、投資信託13.5%、ポイント・マイル0.3%でした。株式と投資信託を合わせると投資部分は50.4%です。
現金が約半分という構成は、資産形成だけを考えれば保守的です。相場が上がっている時期には、現金を持ちすぎていることで機会損失を感じます。実際、2025年も投資に回していればもっと増えたかもしれない、という気持ちはありました。
それでも、私は現金を急に薄くしませんでした。理由は、家づくり、住宅ローン、教育費、車、税金、副業の運転資金など、近い将来に現金が必要になる場面が多いからです。資産額が増えても、現金が薄いと日々の判断が荒くなります。
金融庁のNISA特設サイトでも、資産形成では貯蓄と投資を、その時点の資産状況や今後のライフプランに合わせて使い分けることが大切だと説明されています。投資を増やす前に、生活設計と家計管理を見る順番は外せません。
私にとって現金は、利回りの低い資産である一方、相場が荒れたときに売らずに済む防波堤でもあります。現金比率が高すぎるかどうかは、年齢や資産額だけではなく、固定費、家族構成、住宅ローン、収入源の安定性で変わります。

準富裕層でも現金比率に迷う理由
準富裕層という言葉だけを見ると、投資に慣れていて、リスクを大きく取れる人のように見えるかもしれません。でも実際には、資産が増えるほど守りも気になります。
資産が少ない時期は、増やすことに意識が向きます。毎月の入金力を上げる、新NISAを使う、副業を伸ばす、固定費を下げる。やることが比較的分かりやすいです。ところが資産が大きくなると、増やすことと減らさないことのバランスを考えるようになります。
現金を減らして投資を増やせば、期待リターンは上がるかもしれません。一方で、暴落時に大きく減った残高を見るストレスも増えます。私はリスク許容度が高いタイプではないので、資産額が増えたからといって、急に強気なポートフォリオへ変えるのは合いません。
公的年金を運用するGPIFも、基本ポートフォリオの考え方として、短期的な市場動向で資産構成を大きく変えるより、基本となる資産構成割合を決めて長く維持する考え方を示しています。個人の家計と年金運用は規模も目的も違いますが、相場の気分だけで配分を変えないという点は参考になります。
私の場合、現金比率は「弱気だから多い」というより、「生活と副業を止めないために多い」です。ストックフォトの収入があるとはいえ、副業収入は月によって波があります。住宅関連の支出も読み切れません。だから、現金をただの待機資金ではなく、暮らしの安定装置として見ています。
棚卸しでは資産額より比率を見る
資産棚卸しで毎回見たいのは、総額より比率です。総額は相場に左右されます。株高なら増えますし、円安や円高でも変わります。短期の増減に反応しすぎると、年1回の確認がただの相場チェックになってしまいます。
比率を見ると、自分の家計の癖が分かります。現金が増えすぎて投資が止まっていないか。反対に、リスク資産が増えすぎて生活防衛資金が薄くなっていないか。個別株へ偏りすぎていないか。投資信託が意図したコア資産になっているか。こうした確認は、金額だけでは見えにくいです。
私は、現金、株式、投資信託、ポイント・マイルの4つに分けました。もっと細かく、国内株式、米国ETF、全世界株式、債券、REITなどに分けてもよいと思います。ただ、細かくしすぎると続かないので、最初は大きな分類で十分です。
大事なのは、前年と比べてなぜ変わったのかを一言で説明できることです。投資が増えた理由が相場上昇なのか、入金したからなのか。現金が増えた理由が支出前の待機なのか、投資判断を先送りしているだけなのか。理由まで見えると、次の行動が決めやすくなります。
年1回の棚卸しなら、完璧な資産管理アプリを作らなくても続けられます。証券口座、銀行口座、ポイント、ローン残高を一覧にし、比率と前年比だけ見る。めんどくさがりの私には、このくらいが現実的です。
途中で大きな支出があった年だけは、年末を待たずに一度だけ見直します。住宅契約、車の買い替え、教育費の増加、副業収入の急減などがあった場合、前年と同じ比率を目標にすると無理が出るからです。通常は年1回、生活が大きく変わった年だけ臨時確認。このくらいの頻度なら続けやすいです。
新NISAは枠より継続力を見る
2024年から新NISAが始まり、非課税で長期運用しやすい制度になりました。年間投資枠は大きく、資産形成を進めるうえで強力です。ただ、棚卸しで見るべきなのは「枠をどれだけ使ったか」だけではありません。
私が見るのは、来年も同じペースで続けられるかです。ボーナスで無理に入れて、翌年の税金や住宅費で苦しくなるなら、投資額としては大きくても家計設計としては不安が残ります。新NISAは使える範囲で長く続けることが大事です。
関連記事の「新NISAで準富裕層を目指す会社員の積立戦略」でも書いたように、会社員の資産形成では最短で枠を埋めることより、生活を壊さず続ける設計を優先したいです。
年末の棚卸しでは、年間の入金額、毎月積立の継続状況、ボーナス投資の有無、売却の有無、来年の支出予定を一緒に見ます。新NISA口座だけを見ると順調でも、普通預金が減っているなら、どこかで無理をしている可能性があります。
投資枠を使うことは目的ではなく、将来の選択肢を増やすための手段です。資産棚卸しでは、制度を使えているかと同時に、制度に家計が振り回されていないかも確認したいです。
具体的には、来年の毎月積立額を先に決め、ボーナス投資はその後に考えます。毎月積立だけで生活費が苦しくなるなら、ボーナスで大きく入れるより先に固定費を見直します。反対に、生活防衛資金、住宅費、教育費を除いても余裕があるなら、ボーナスの一部を追加投資に回す選択肢が出てきます。棚卸しでは、この順番を数字で確認します。
住宅・教育費はポートフォリオの外に見えるリスク
ポートフォリオというと、証券口座の中だけを見がちです。でも会社員の家計では、住宅と教育費が大きなリスクになります。資産が増えていても、数年以内に大きな支出があるなら、リスク資産を増やしすぎない判断もあります。
家を建てる、住宅ローンを組む、外構や家具家電を買う、固定資産税を払う。こうした支出は、投資信託の評価額とは別に現金を必要とします。教育費も同じです。進学時期が近づくほど、相場の上下に巻き込まれないお金を用意しておきたいです。
30代会社員の生活防衛資金でも触れていますが、現金は増えないお金ではなく、売らずに済むためのお金でもあります。住宅や教育費がある家庭では、この意味がかなり大きくなります。
私の場合、一条工務店で家づくりを進めていることもあり、住宅関連の支出はかなり現実的な確認項目です。投資だけ見れば現金を減らしたくなりますが、家づくりの現金余白を考えると、簡単には減らせません。
資産棚卸しでは、証券口座の評価額だけでなく、今後1年、3年、5年で必要になりそうな現金も横に置いて見ます。これをやると、投資比率を上げるべきか、現金を残すべきかの判断がかなり現実的になります。

副業収入は入金力として別枠で見る
資産形成では、利回りだけでなく入金力が効きます。私の場合、ストックフォト副業が伸びたことで、資産形成のスピードと心理的な余裕が大きく変わりました。
ただ、副業収入は本業の給与ほど安定しているとは限りません。月によって売上が変わりますし、プラットフォームの仕様変更、審査、検索順位、為替、販売単価にも左右されます。だから、棚卸しでは副業収入を「毎月必ず入る前提」にしすぎないようにしています。
ストックフォト副業で月30万円以上になって変わったことでも書いたように、副業収入があると暮らしの不安は減ります。一方で、その収入を全部生活費や投資に組み込むと、売上が落ちた月に苦しくなります。
私は、副業収入を入金力として見つつ、固定費を上げすぎないようにしたいです。増えた収入を全部使うのではなく、税金、事業費、投資、現金余白に分ける。副業が強い時期ほど、この分け方を年末に確認します。
準富裕層を目指す過程では、資産運用だけでなく、収入源を増やすことも大きな力になります。ただし、入金力が増えたからリスク許容度も自動で上がるわけではありません。自分が安心して続けられる配分かどうかは、毎年見直したいです。
年1回の棚卸しで見る7項目
年末の資産棚卸しでは、細かい分析より、次の7項目を見れば十分だと思っています。
- 現金比率は生活防衛資金と近い支出に対して十分か
- 株式や投資信託が自分のリスク許容度を超えていないか
- 新NISAの入金ペースは来年も続けられるか
- 住宅、教育費、車、税金など1〜3年以内の支出を見ているか
- 副業収入を固定費の前提にしすぎていないか
- 前年から比率が変わった理由を説明できるか
- 来年やめること、増やすことを一つずつ決めたか
全部を厳密に数字化しなくても、年1回だけこの項目を見れば、家計の方向はつかめます。逆に、毎日資産額を見るより、年末に比率と理由を確認する方が、自分の判断には合っています。
資産形成は、きれいな理論だけでは続きません。めんどくさい日、相場が怖い日、家族の支出が重なる日、本業が忙しい日もあります。だからこそ、棚卸しでは理想の比率ではなく、続けられる比率を見たいです。
2026年に向けて変えること
2026年に向けて、私が見直したいのは現金を少しずつ投資へ移す順番です。現金49.3%は安心感がありますが、長期で見ると機会損失もあります。だからといって、一気にリスク資産へ移すつもりはありません。
まず生活防衛資金と住宅関連の支出を切り分けます。次に、新NISAで無理なく続けられる積立額を確認します。さらに、副業収入のうち税金と事業費を除いた余白を、現金と投資へどう分けるかを決めます。
新NISAにボーナスを入れる順番でも整理しましたが、投資額は収入から直接決めるのではなく、使う予定のあるお金と守るお金を除いてから決める方が落ち着きます。
2026年は、現金比率を下げること自体を目標にしません。目標にするのは、家計を不安定にせず、投資と副業を続けることです。結果として現金比率が少し下がるなら、それで十分だと思っています。
まとめ:資産棚卸しは自分の性格を確認する作業
2025年末の資産構成は、現金49.3%、株式36.9%、投資信託13.5%、ポイント・マイル0.3%でした。投資効率だけで見れば、現金が多い構成です。それでも、住宅、教育費、副業の波、リスク許容度を考えると、私にとっては理由のある配分です。
資産棚卸しは、増えた金額を眺める作業ではありません。自分の性格、生活、家族の支出、収入源、投資の続け方が、今の比率と合っているかを確認する作業です。
準富裕層を目指すなら、投資額を増やすことも大事です。でも、途中で怖くなって売る、生活費が足りずに崩す、住宅や教育費で慌てるなら、続ける設計としては弱くなります。年1回だけでも、現金、投資、住宅・教育費、副業収入を並べて見る。めんどくさがりの私には、この棚卸しが一番現実的です。
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